宝塚歌劇演出家 上田久美子先生のこれまでの作品を徹底解説!

2016年を締めくくる宝塚大劇場花組公演の演目は、「金色の砂漠」と発表されました。
こちらは演出家上田久美子先生の完全オリジナル新作となります。

現在わかっているこの作品の概要とまだ数作の作品でファンから絶大な信頼を得る理由を経歴とともに紹介していきます。

ファンの心をつかんだ衝撃のデビュー作・「月雲の皇子 -衣通姫伝説より-」

2007年より演出助手として宝塚歌劇団に入団した上田先生。

新人公演担当などを経てその衝撃のデビューを飾ったのは2013年。
月組バウホール公演珠城りょうさん主演「月雲の皇子 -衣通姫伝説より-」でした。

宝塚 月雲の皇子 -衣通姫伝説より- <出典:http://archive.kageki.hankyu.co.jp/revue/backnumber/13/moon_bow_tsukigumo/index.html>

舞台を日本の中世に置き、有名な伝説から想を得、時代の渦にほんろうされる男女三人の切ない恋愛模様を描いたこの作品は、それまでのバウ作品の中でも抒情的で深みのある文芸作品にも例えられました。

バウでの好評を受けて後に東京での再演が実現、これは宝塚歌劇としては異例のことで珠城さんを語る際には欠かせない代表作となっています。

宝塚の枠を超えて評価される二作目・「翼ある人々 -ブラームスとクララ・シューマン-」

2014年には宙組 シアタードラマシティ・日本青年館「翼ある人々 -ブラームスとクララ・シューマン-」。当時次期トップ就任が確実視されていた朝夏まなとさんが演じたのは世界的に有名な作曲家ブラームスの青春時代。

宝塚 宙組 翼ある人々 <出典:http://kageki.hankyu.co.jp/revue/2014/tsubasa/index.html>

音楽の才能はあるのに潔癖すぎてなかなか他人を信じられない屈折した青年が出会うある家族と恋という異色作でした。この作品は宝塚という枠を超えて評価され、第18回鶴屋南北戯曲賞の最終候補に残りました。





雪組公演「星逢一夜」

バウホール、ドラマシティ、そして大劇場。
通常宝塚の演出家は、その劇場のキャパシティに応じてその地位を上げていきますが上田先生も例外ではありません。

2015年雪組公演「星逢一夜」では、江戸時代の封建的制度の中で自らの身分と生き方を愛を引き裂かれた男女三人の幼馴染を鮮烈に描き出しました。

宝塚 雪組 星逢一夜 <出典:http://kageki.hankyu.co.jp/revue/2015/hoshiaihitoyo/poster.html>

そして2016年新作へ

胸が痛いほどの感動の涙と哀しみが上田先生作品の特色のひとつ。

新作「金色の砂漠」は、アラビア的世界をモチーフに王女と奴隷という宝塚歌劇のトップコンビが演じるにはやはり異色の配役となります。

明日海りおさん率いる花組がどんな舞台に仕上げてくるのか。今から詳細の発表が待ちきれませんね。

著者:Seikacat

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