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2016年新作決定!新海誠監督のおすすめ作品をご紹介!

『秒速5センチメートル』『言の葉の庭』などの作品で知られる新海誠監督。

新海誠監督はゲーム会社に勤めながら個人で制作した短編作品『ほしのこえ』で2002年にデビュー、その後公開した作品で数多くの映画賞を受賞した"世界で活躍し『日本』を発信する日本人"としての感謝状も受賞するなど、ポスト宮﨑駿との呼び声も高い次世代のアニメーション監督として日本のみならず世界中で高い評価と熱狂的支持を受けています。
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『言の葉の庭』では自身最大のヒットを記録しましたが、2016年に約3年ぶりとなる新作『君の名は。』の公開が決定しました!今回はそんな新海誠監督の美しい映像とストーリーの作品の中からおすすめ作品の紹介と、気になる新作の最新情報をお届けします。

甘酸っぱい初恋『秒速5センチメートル』

一人の少年少女の小学生~30代頃までの人生を軸にした3本の連作短編から成っている『秒速5センチメートル』。

秒速5センチメートル <出典:http://movies.yahoo.co.jp/movie/%E7%A7%92%E9%80%9F5%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%AB/326527/>

この『秒速5センチメートル』とは桜の花びらが舞い落ちる速度のことで、時間と距離による変化を「桜花抄」「コスモナウト」そして「秒速5センチメートル」という短編3話の連作で描いていきます。

「桜花抄」では東京の小学校に通うお互いが転勤族の貴樹と明里の初恋を描きます。小学校卒業と同時に明里は栃木へ転校し、それきり会うことがなくなってしまった2人が中学1年の夏のある日、明里から届いた手紙をきっかけに文通を重ねるように。その年の冬に、貴樹が種子島へ転校することが決まり、もう二度と会えなくなるかもしれない…と思った貴樹が、明里に会いに栃木まで行く約束をします。しかしその約束の日は大雪。電車の遅延で時間だけがただただ残酷に流れていき、約束の時間は過ぎ去っていく。
秒速5センチメートル <出典:ckaraza.cocolog-nifty.com>
早く会いたい気持ちや待たせてしまっている不安さが表れていて、誰しもが経験したことのあるあの嫌なドキドキ感が痛いほど伝わってきます。さらに貴樹がこの日のために2週間かけて書いてきた人生初のラブレターも風で飛ばされてしまいます。その上電車が動かなくなってしまい電車の中に2時間待たされ、、、。このシーンはとてもリアルすぎて苦しくなってしまいます。貴樹と明里の出逢い、そして再会と別れの1日が時間経過とともに描かれています。

2章となる「コスモナウト」では、貴樹が種子島に引っ越し数年経った高校3年生の頃。貴樹に想いを寄せる花苗とのお話です。中学2年の春に転校してきた貴樹に惹かれながらもその想いは伝えられずにいる花苗。それは花苗に気のあるような素振りをしながらも心は自分に向いていないということに気づいているから。花苗の趣味がサーフィンなことから波の描写、明里との思い出を宿しているロケット打ち上げ時などの描写が、心情に迫ってきます。未だに明里のことが吹っ切れない貴樹と、そんな貴樹を好きになってしまった花苗の報われない青春がとても切ないです。
秒速5センチメートル <出典:d.hatena.ne.jp>
そして最終章「秒速5センチメートル」では、貴樹が社会人になってからのお話です。東京に来ても結局明里とは再会せず、ただひたすら仕事に追われる日々。上京し、3年間つき合っていた彼女には「心は1センチくらいしか近づけなかった」と言われてしまい、まだ明里のことを忘れられずにいる貴樹。貴樹自身もそんな自分と葛藤し、もがき苦しみ仕事はやめることに。まるで抜け殻状態のある日、貴樹は明里との思い出の踏み切りに立ち寄ります。すると偶然にも踏み切りの向かいから歩いてきたのは明里。思わず振り返った貴樹でしたが…。
秒速5センチメートル <出典:blog.livedoor.jp>
貴樹と明里、それぞれが自分自身と向き合い人生を進んでいく十数年を描いた『秒速5センチメートル』。そのスピードは人それぞれで、過去を振り返ることが苦手な方には少し後味が苦い、そんな作品となっています。今、20代後半~30代の方には是非一度見ていただきたい作品です。
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また新海誠監督が執筆した『小説・秒速5センチメートル』 、加納新太さんによる『秒速5センチメートル one more side』 、清家雪子さんが手がけた漫画『秒速5センチメートル』など、原作では描かれなかった心情やキャラクターも深く描かれているこちらの作品も合わせて観ることをおすすめします!



雨の日が絶対好きになる『言の葉の庭』

2013年に公開された『言の葉の庭』は、新海誠監督が初めて"現代の東京"を舞台にした愛に至る以前の孤悲(こい)の物語です。

「雨の日に年の離れた男女が偶然に出会う」という物語を作ろうと思い制作されたという「言の葉の庭」は、デジタル映像だからこそできる雨の細やかな表現にこだわっていて、その映像はまるで写真のよう。地面に降り注ぐ水滴、水たまりの反射、空気中を落ちる水粒子の見え方、この作品の3分の1は雨の映像というまさに"雨"が主役の作品です。

将来靴職人を目指している高校生・タカオは、雨の朝は決まって学校をさぼり日本庭園で靴のスケッチを描いています。ある雨の日、朝から缶ビールを飲む謎の女性・ユキノと出会います。約束もないまま雨の日だけこの場所で会う二人は次第に心を通わせ、名前も年齢もなにもわからないそんな神秘的なユキノにだんだん惹かれていくタカオは、人生の歩き方を忘れてしまったというユキノに彼女がもっと歩きたくなるような靴を作りたいと願います。しかし短い梅雨はあっという間に過ぎてしまい…。
言の葉の庭 <出典:d.hatena.ne.jp>
この作品では雨で心情を表しているのですが、雨の一滴一滴がとても丁寧に描かれていて、まるでその映像から雨やその時の匂いまでもが漂ってくるようです。また、雨によって色鮮やかにきらめく新緑や街のもやもや感までもがとてもリアルに表現されています。新海誠監督は製作中、雨が降りだすと慌ててカメラを持って外に駆け出していったそうです。参考写真は数千枚にも及ぶそうですよ!

タカオの声優には新海誠監督たっての希望で、過去作品にも参加経験のある入野自由さん、ユキノには花澤香菜さんがキャスティングされましたが、作品の途中でキャラクターを作り上げていく新海誠監督は、ユキノの声優を選ぶ際に花澤香菜さんに決めかねていたようです。ですが実際に会ってみて言葉を交わした時にユキノは普段こんな声で喋っている気がすると思い、一緒に作品を作ってもらえませんか?とお願いしたそうです。
言の葉の庭 <出典:shimodukichiaki.blogspot.com>
タカオがノートの上にユキノの素足を置いて鉛筆で足の形をなぞるこのシーンは特に印象的なシーンとなっていますが、2人が極限まで近づくシーンでお二人の演技力はもちろん、描写加減がとても絶妙です。足を触れるといういやらしさの中に神秘さもあり、このシーンで一体どのくらいの人が足フェチに目覚めてしまったのか…(笑)

ED曲は秦基博さんが本作のために大江千里の『Rain』をカバーしたことでも話題となりました。この楽曲がお気に入りだった新海誠監督が、この作品の舞台となる"現代"に合うように秦基博さんにお願いしたそうです。作品本編では流れませんが、『言の葉の庭』のために秦基博さんが書き下ろした「言ノ葉」も是非聴いてみてください。


『言の葉の庭』公式サイト
http://www.kotonohanoniwa.jp/



3年ぶりの話題の新作『君の名は。』

そんな新海誠監督が3年ぶりに発表した新作「君の名は。」は、少年と少女が経験する、恋と奇跡の物語を描く作品ということで新海誠監督ワールドが炸裂しそうな予感がタイトルとティザームービーから感じ取れます。
新海誠 新作 <出典:eiga.com>
舞台は千年ぶりの彗星の来訪を一ヶ月後に控えた日本。田舎町に暮らす高校生・三葉は、町長である父の選挙運動や家系の神社の古い風習など、周囲の目が一番気になる年頃だからこそ、憂鬱な毎日を過ごしていました。

「来世は東京のイケメン男子になりたい!」

そう都会への憧れを強くする三葉。そんなある日、自分が男の子になる夢を見ます。

見慣れない部屋、見知らぬ友人に戸惑いながらも、念願だった都会での生活を思いっきり満喫しました。一方、東京で暮らす高校生・瀧も、行ったこともない山奥の田舎町で、自分が女子高校生になっているという奇妙な夢を見ていました。

そして2人は気づくのです。

身体が入れ替わってしまったことを。

世界の違う二人の隔たりと繋がりから生まれるドラマを新海誠監督ならではの映像美と圧倒的なスケールで描きます!

田舎町で暮らす女子高校生の三葉は、オーディションでその役を射止めた"シンデレラガール"上白石萌音さん、東京で暮らす男子高校生の瀧には声優としての活躍も多い演技派俳優、神木隆之介さんがキャスティングされました。神木隆之介さんは新海誠監督の大ファンのようで、『言の葉の庭』の聖地巡礼をするほどだとか!製作発表会でも、新海誠監督への熱烈なラブコールで監督も会場もほころばせていました。
新海誠 新作 <出典:www.cinemacafe.net>
スタッフには、キャラクターデザインに「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」で一躍脚光を浴びた田中将賀さん。作画監督に「もののけ姫」や「千と千尋の神隠し」で作画監督を務めていたスタジオジブリ出身の安藤雅司さんという、新時代の日本のアニメーション作品を担う最高峰のスタッフが集結しました。

また、音楽を担当するのは、RADWIMPS。

映画タイトルとおなじ『君の名は。』というタイトルで、なんと劇中歌すべてを担当するという新しい試みです。

すでに予告で使用されている「前前前世」に加え、ボーカル楽曲「スパークル」「夢灯籠」「なんでもないや」の主題歌4曲と劇伴22曲が収録されます。

映画『君の名は。』の世界観を余すところなく詰め込んだこのアルバムは劇場公開に先駆けて、8月24日リリースとなっていますので、映画とともにどうぞご期待ください!

現在、映画公式サイトではスタッフ・キャスト陣も登壇する完成披露試写会の参加申し込みを受付中!今後の最新情報も見逃さずにチェックしましょう♪

『君の名は。』公式サイト
http://kiminona.com/

新海誠監督作品は変態だ!

精緻な風景描写と繊細な言葉によって紡ぎ出す"新海ワールド"。

新海誠監督は映像の1つ1つのこだわり、突き詰め方が変態なのです。紡ぎだされる言葉はどれも繊細で、なおかつ情景描写によって映像が次々と頭に思い浮かびます。映像をなぞりながら思わずぞくっとしてしまう、そんな作品ばかりです。
新海誠 作品 <出典:d.hatena.ne.jp>
そして新海誠監督の作品は、物語が終わってやっとそのキャラクターたちの物語が始まるのです。今回紹介した2作品はそれがよく出ていますが、描かれた作品の"その先"が明るい未来であることを願わずにはいられない。

貴樹は自分自身の気持ちに気づき、呪縛のようなものから解き放たれやっと前に進めるだろうし、明里は結婚して暖かい家庭を持ってほしい。タカオは夢を追いかけ、それが叶わずともユキノに靴を届けに行くだろうし、ユキノもタカオの言葉に、存在に救われもう一度歩きはじめている。そんな未来であってほしいです。
新海誠 作品 <出典:www.youtube.com>
「いつか好きな小説を原作にしたアニメを作れれば嬉しいなとは思います。」と語る新海誠監督。

アニメを好きな人が観れば、その映像に驚き、物語としても楽しめる。そしてアニメを観ない人でも、今のアニメはこんなにきれいでリアルな関係を描いているのかとアニメの魅力に気づいてもらえるので、ぜひ大切な人と一緒に観てその後に作品について語り合ってみてはいかがでしょうか。

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