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「歌詞は俳句」サカナクションの“文学的”な歌詞にスポット!

邦楽ロックシーンを第一線で引っ張る「サカナクション」。

 

演出にこだわった圧倒的なライブパフォーマンスや先駆的でクリエイティブな楽曲など、その魅力は多岐にわたりますが、とりわけ“文学的な歌詞”は多くのファンの心を掴んだポイントです。

サカナクションの人気曲の歌詞から

<アルクアラウンド>


2010年に発売された2枚目のシングルです。

 

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――僕は歩く ひとり見上げた月は悲しみです 僕は歩く ひとり淋しい人になりにけり
――声を聞くと惹かれ すぐに忘れつらつらと 気まぐれな僕らは 離れ離れつらつらと
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<エンドレス>


2011年にリリースされた5枚目のアルバム「Documentaly」の収録曲。

 

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――耳を塞いでる僕がいる それなのになぜか声がする 見えない夜に色をつける デジャブしてるな
――誰かを笑う人の後ろから僕は何を想う それをまた笑う人 と終わらせる人
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サカナクションの文学的な歌詞の背景には


すべての作詞はフロントマンの山口一郎が担当。
サカナクション 山口一郎 <出典:www.cinemacafe.net>
彼は、歌詞を歌詞として捉えていません。目指すところは俳句であり、短い言葉からその前後の情景が思い浮かぶように作詞しているといいます。

 

影響を受けたのは、自由律俳句の巨匠として知られる「種田山頭火」や1首を3行書きの口語体で詠んだ「石川啄木」などの人物を挙げていました。これが記号的なフレーズを繰り返しながらも、そのシーンがありありと浮かんでくるような文学的な歌詞の背景です。

文学であり続けることに理由がある

「歌の核にあるものが文学になっていないと、ただ消費される音楽になってしまうし、説得力がなくなる。文学であり続ければ、曲の質は高まり、聴いてもらえる、考えてもらえるという部分につながる」と山口一郎。
サカナクション <出典:www.excite.co.jp>
だから彼はメロディとリズムを重視して、歌詞を犠牲にすることも一切ないようです。

 

つじつまを合わせるようなこともせず、すべての言葉に意味を持たせています。サカナクションはパフォーマンスや音に目がいきがちですが、もっと歌詞に注目してみるとより深い世界を楽しめるかもしれません。

著者:ヨシマツキョウスケ

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