クラシック界隈で知らぬ人はいない、盲目のピアニスト・辻井伸行さんの魅力

約一万人に一人の確率で発症するという、先天性の小眼球症に悩まされた盲目のピアニスト・辻井伸行さん。光を知らない彼が奏でる音色は、抱えているはずの闇に反し、流れる川面のように美麗さで聴く者を魅了します。

上手い演奏は数あれど、心を爪弾く音色を奏でる。そんな彼の人生とは、一体どのようなものだったのでしょうか?

辻井伸行 <出典:www.junglecity.com>


類まれなる『耳』が与えられた幼少期

辻井伸行さんの幼少期は、音楽と共にあったといっても過言ではないでしょう。彼はピアニスト『スタニスラフ・ブーニン』の奏でる『英雄ポロネーズ』を聞くと、手を叩いて喜んでいたそうです。しかしある日、あまりにも聞きすぎていたため擦り切れてしまったCD。

同じく『英雄ポロネーズ』を買ってきて聞かせてみせても、以前のように喜びません。両親はそこで、奏者が違うことに気付いたそうです。

まだ言葉も話せない子供の時期に、既に耳から得る感性が豊かだったのです。


英雄ポロネーズ <出典:www.amazon.co.jp>





多感な時期を立派に育て上げた、ご両親の功績


その類まれなる才能があったのはもうお分かりの通りですが、誰よりも早くその才能に気付いたのは当然ご両親でした。
しかし、最初は辻井伸行さんをピアニストにさせる思いはなかったそうです。その才能に気付きつつも、指を怪我するかもしれない登山やスキー、大好きだった水泳を「目が不自由だから」という理由で制限することなく、積極的に参加させました。

何よりも子供のためを思い、様々な経験をすることによって、のびのびと育てることに従事したのです。

もちろんこれは結果論に過ぎませんが、その時つちかった経験が今の辻井伸行さんの音色にも現れているのです。

辻井伸行 <出典:www.zakzak.co.jp>






やがて辻井伸行さんは、ピアニストの道に進むことになります

そして辻井伸行さんの知名度を一気に高めることとなった、運命の『ヴァン・クライバーン国際コンクール』にて、ラフマニノフの協奏曲第二番を演奏。見事一位を獲得し、素晴らしい演奏が世に広まることになったのです。

大きなハンデを背負っているにも関わらず、その姿勢は大きな感動を与えました。まず辻井伸行さんには楽譜が見えません。全てを耳から暗譜し、それをノーミスで演奏する姿は、技巧や奏法以前に感動を覚えます。

その持ち前の向上心から、活動も精力的に行っています。演奏はもちろん、作曲家など、幅広く活動を行っています。


ヴァン・クライバーン国際コンクール <出典:www.cdjournal.com>



これからも応援していきたくなる、辻井伸行さんの努力

これからクラシック界を牽引していくであろう盲目のピアニスト・辻井伸行さん。もしCDや演奏会などで拝聴する機会があれば、一度それらを踏まえて聞いてみてください。陰ながら努力する姿にとても勇気付けられ、心に響く音色が感動を呼びます。

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